社会福祉法人まごころ会

【認知症基礎講座vol 5】認知症ケアで徘徊を防ぐ方法-グループホームの取り組み

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【認知症基礎講座vol 5】認知症ケアで徘徊を防ぐ方法-グループホームの取り組み

【認知症基礎講座vol 5】認知症ケアで徘徊を防ぐ方法-グループホームの取り組み

2023/10/11

認知症によって徘徊する行動をとることは、認知症患者の安全にとって重大な問題です。認知症ケアの現場でも、徘徊を抑制するために、多くの施策が考えられていますが、中でもグループホームでは独自の取り組みを行っています。本記事では、グループホームでの認知症ケアにおける徘徊防止のポイントや、効果的な取り組み方法について、詳しくご紹介します。

目次

    徘徊症状を理解する

    グループホームでは普段から高齢者の方々の生活をサポートしていますが、その中でもよく見られる症状の1つに徘徊症状があります。 徘徊症状とは、自分の意思で歩き回ることができる高齢者の方々によく見られる行動です。ただし、この症状が現れる原因は様々で、認知症や不安感、ストレスなどといった理由が考えられます。 徘徊症状は、生活環境に影響を及ぼすだけでなく、本人自身や周囲の人々にとっても大きな問題を引き起こすことがあるため、適切なケアが必要です。グループホームでは、徘徊症状を考慮した介護プランを策定することが重要となります。例えば、必要に応じてベルトや手すり、鍵の取り付けなどの環境整備を行ったり、介護スタッフが適宜見守りを行い、不安感を軽減するためのコミュニケーションをとることが必要です。 グループホームとしては、利用者の方々がより快適な生活を送ることができるよう、徘徊症状について理解を深め、対策につなげていくことが大切となります。

    グループホームの環境設定による徘徊防止

    グループホームは、認知症高齢者が共同生活を送るための施設です。しかし、中には認知症の方は徘徊や逃走などのリスクもあります。そのため、グループホームの環境設定による徘徊防止が求められます。 徘徊防止のためには、まず施設内の環境を見直す必要があります。例えば、ドアの鍵をかけることや窓を固定することで、外出を防止できます。また、認知症の方にとっては、目印となる情報を掲示し、それに従って行動するよう促すことも効果的です。 さらに、職員の教育も重要です。徘徊や逃走を予防するためには、認知症の特性を理解し、適切なコミュニケーションや支援を提供できる職員が必要です。また、運動不足や不安定な体調のリスクも考慮し、適切な運動や食事管理も求められます。 グループホームは、利用者が安心して生活できるよう、環境設定や職員の教育が欠かせません。徘徊や逃走などのリスクを最小限に抑え、健康的な生活をサポートすることが求められます。

    運動プログラムの導入による徘徊の減少

    私たちグループホームでは、介護を必要とする方々の心身の健康維持をサポートするため、様々なサービスを展開しています。その中でも、最近注目されているのが運動プログラムの導入です。 特に、徘徊をする方々には効果的であることがわかっています。運動によって、身体のリズムや認知機能の改善が期待でき、また、日常生活動作の維持・向上にもつながります。その結果、徘徊の減少にもつながるのです。 当施設では、リハビリテーションやレクリエーションなどさまざまな目的にあわせた運動プログラムを提供しており、それぞれのご利用者様にあわせたプログラムをご提案しています。 徘徊がある方々には、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動からはじめることで、徐々に身体を動かす習慣をつけるようにしています。また、プログラムには職員が参加し、心から楽しんでいただけるようサポートしています。 今後も、ご利用者様の健康維持のために、様々な取り組みを進めてまいります。運動プログラムについては、随時ご相談いただければ幸いです。

    認知症ケアスタッフの適切な対応方法

    グループホームでの認知症ケアスタッフは、高齢者の身体的なケアに加え、認知症に関する適切な対応をする必要があります。認知症の症状に応じた適切なコミュニケーションや、環境の工夫も必要です。 まず、コミュニケーションについては、相手が抱える認知症の症状に応じて、言葉の選び方や伝え方を変えるべきです。例えば、物忘れが激しい場合は、短い言葉で単純な言い回しをすることが重要です。また、相手の感情に共感し、話を聞いてあげることも大切です。 そして、環境については、認知症の方が迷子にならないように、わかりやすい看板や案内などをつけることが必要です。また、ワンフロアにまとめることで、認知症の方が迷うことを減らすこともできます。 以上のような対応方法を徹底して実践することで、認知症の方が安心して生活できるグループホーム環境を整えることができます。

    家族や地域住民との協力による徘徊予防

    グループホームでは、高齢者や介護が必要な方々が共同生活を営み、社会生活を送る場所として、多くの方々に利用されています。しかし、中には認知症などによる徘徊行動を取る方がいるため、危険を防ぐための対策が必要となります。そこで、家族や地域住民の協力を得て、徘徊予防に取り組むことが大切です。 まず、警察や地域ケアプラザや役所などと連絡を密にし、徘徊に関する情報交換を行うことが重要です。具体的には、徘徊行動が起こった場合に速やかに報告し、その時の状況や場所などを共有することが必要です。その上で、徘徊予防の取り組みの協力を得て、センサーやカメラなどの最新の技術を導入することが有効です。 また、地域住民との交流を深め、徘徊リスクの高い場所や時間帯を共有することも必要です。その上で、地域の防犯活動に協力することで、徘徊行動を把握し、早期に発見・対応できるように努めることが大切です。 いずれにしても、徘徊予防には家族や地域住民との協力が必要不可欠です。グループホームとしては、地域の皆様と一緒になって、安心・安全な生活環境を整え、入居者の方々が穏やかな老後を送れるように取り組んでまいります。

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